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バカな男に私は夢中
第12章 前進

廊下を歩き、一室に通された。

「..ここが本日お客様が泊まられる、百合の間でございます。」

「ゆ..!?」

私は思わず叫んだ。

「やはりお客様の名前と同じですよね?」
「あ、はい..」

「運命やな、百合ちゃん!」

「びっくりした..」

中に入ると、素敵な和室だった。

窓からは日本庭園が見える。

「..ではお食事はお部屋で取られるということでお時間は..」

「18時頃でお願いします。」

「かしこまりました。ではお風呂は部屋を出て右の階段を下りて頂ければ繋がっておりますので。混浴が..」

「こ、混浴は結構です!」

私が思わず叫ぶと、笑って仲居さんが出ていった。
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