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バカな男に私は夢中
第13章 幸福
長い睫毛、黒染めしてまた直した茶色の髪、厚い唇、太い首....
じっくり見て、思わず笑みがこぼれた。
(全部がこんなに大好き。ずっと一緒にいたい。ずっと....離れたくない。)
私はぎゅっと彼の手を握りしめ、寄り添った。
次第に溢れる涙に、必死に声を押し殺す。
「..っ..く....好き....」
「俺もやで。」
「....!?」
声に顔を上げると彼がゆっくり目を開けた。
驚いて涙が止まる。
「身体、大丈夫なの?」
私は起き上がり、すぐに枕元の水をコップについで渡した。
「ありがとう。」