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バカな男に私は夢中
第13章 幸福

「寝えへん!もう大丈夫や!」

「バカ!寝なさい!」

私がキツくいうと急に悲しそうな顔をして俯いた。

「ほやかて....百合ちゃんとこんなにずっとおれるん、なかなかないやん..俺、寂しく」

「私だって寂しいわよ!」

顔をあげた斎藤に近すぎ、両手で頬を挟んだ。

「私だって..斎藤くんとずっと一緒にいたい。本当は大学だって一緒がいいって思ったこともある。今でも..」

「ゆりひゃん..」

「黙ってきいて。でもお互い目指すところが違うから仕方ないし。けどだからって今日で私たちが最後みたいに思いたくないの。」

「....」

だんだん涙があふれ、ポタポタと斎藤の顔に落ちる。

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