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バカな男に私は夢中
第13章 幸福
「仕方ないじゃない....」

「百合ちゃん。」

「....でも....やっぱり..寂しいよ..」

すると斎藤が私の背中に手を回した。

私が手を離すとそのまま引き寄せられる。
彼の首にぎゅっと抱きつき、私は少し泣いた。

「....百合ちゃん....ありがとうな..」

そういって身体を離し、見つめあう。

斎藤の瞳には涙が溜まっていた。

ゆっくりとキスをして、顔を離して笑いあうと、斎藤を寝かせた。


「なぁ..明日..もう一泊...いや何もないわ」

そういうと布団をかぶる。

私は立ち上がり電気を消すと、斎藤の布団に潜りこんだ。
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