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バカな男に私は夢中
第14章 想い

「やっぱり無理ですかぁ..」

斎藤ががっくり肩を落とした。

「申し訳ございません。次のお客様がおられますので....」

フロントのお姉さんが頭を下げた。

「あ、いいんです。私たちが無理言ったので..この近くにどこかホテルなどは..」

「おそらくどこもいっぱいかと..一応確認して参ります。」

そういうと奥に入っていった。

(申し訳ないことしたなあ~)

私が思っていると、斎藤が、

「ホテルったら、別にどこでもいいんちゃう?」

と的外れなことを言い出した。

「へ?だから今..」

「ちゃうちゃう。」

じっと斎藤を見つめる。

そして..

「ま、まさか..」

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