この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バカな男に私は夢中
第14章 想い
「お客様..申し訳ございません。この辺りのホテルは全て..」
いつの間にか戻ってきていたフロントの人を、思いっきり振り返った。
「あ、えと..」
「わざわざ調べてくださってありがとうございます!あてができたんで、どうにかなりそうです!」
斎藤がにっこり笑うと、私の手を引いて旅館を出た。
「さ、斎藤くんっ本気で..」
「だってどこか泊まらんと!野宿はイヤやし、地元帰っても、家の近所やと親にばれるかも知れんやろ?」
「そうだけど..私、入ったことないし..」
私が立ち止まると、斎藤も立ち止まった。
「大丈夫やって!俺入ったことあるから。」
(う....それはそれでイヤだな..)