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バカな男に私は夢中
第14章 想い

思いっきりイヤな気持ちが顔に出ていたのに気づいたのか、今更焦り出す。

「いや、ほら!社会勉強..みたいな?それで入っただけや!」

「ふ~ん?素敵な社会勉強だね~」

私は棒読みで答えると、手を離してさっさと歩いた。

「百合ちゃん!誤解や!」

「あら、社会勉強でしょ?いいじゃない、社・会・勉・強!」

わざと怒っていうと、後ろから斎藤が謝りながら追いかけてきた。

(ふんっ...別にいいけど!)

ちょっとというか、本気でヤキモチを焼いていた。

けど必死に弁解する斎藤が面白くて、怒った顔は長く続かなかった。

(斎藤くんといると、いつも笑ってるかも。)

そう思った。
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