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バカな男に私は夢中
第2章 興味

「ひどいよ~」

苦笑いしながら言ってくる男を無視して、またメガネをかけなおした。

「なんでかけちゃうの~てか、ね、暇?今から..」

「あなたの様に暇じゃないです。仕事でも探してきたらどうですか?」

私が男が持っていたタウンページを盗み見て言うと、顔を真っ赤にして急に立ち上がった。

「この女...生意気言いやがって!」

(やば....!)

殴られそうになり咄嗟に頭を抱えた。

(....あれ..?)

恐る恐る顔をあげると、男がピタリと止まっていた。

「..斎藤..俊介..」

男の拳を掴んでいたのは斎藤だった。

「..お兄さん、女の子殴ったら次の就職に響くで。」

「..ちっ..」
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