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バカな男に私は夢中
第2章 興味
舌打ちすると男は荷物を片付け、さっさと店を出て行った。
「....どうしてあなたがここにいるのよ。」
私が立っている斎藤から目を逸らして聞くと、目の前の椅子が引かれた。
そこに斎藤が座り、私の手元を見る。
ハッと気づいてすぐにタバコの火を消した。
「...百合ちゃんどっか行ってもて、次の授業も来おへんから、何や悪いな~思てな。」
「....別に。」
(なんで素直にお礼をいえないのよ..)
心の中で悔やむが、行動には移せないでいた。
(それにしても....)
「よくここがわかったわね。」