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バカな男に私は夢中
第18章 惜別
「しゅ、俊介が..そんなことするわけないでしょ..?ただ忙しいから連絡はとれてないけど..でも..」
「俊ちゃん、バイトは増やしたみたいだけど..私には毎日連絡きますよ..?」
申し訳なさそうに言う香澄の声はすでに耳から抜けていた。
(バイトを増やしたなんてきいてない!)
「あの..そういうことだから、俊ちゃんと別れてあげてください。あなたから振らないと..彼、このまま苦しむ。私ずっと隣でそんなの見たくないの。お願い..」
そういって頭を下げる彼女の頭を呆然とみていた。
「..信じないもの..あんたたちが付き合ってるなんて...私はきいてないもの..」
私が呟くと、哀れむ目で私を見た。
「....じゃあまた確認しにきたらいいじゃないですか。きっと..わかるから。」
そういって席を立った。