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バカな男に私は夢中
第18章 惜別
それから一週間、私は不安で胸がいっぱいだった。
「百合?どうしたの?」
「..なんでもない。」
心配そうに見る咲に私が答えると、何でもなくないよ、と言った。
「話してよ。百合..最近また入学したての頃に戻ってるよ?毒舌も元気さも..」
「うるさいわね!何でもないって言ってるでしょ!?」
思わず怒鳴りつけると、咲がビクッと震えた。
「..本当にどうしたの?」
それでもしつこく聞く咲に、私は謝った。
「ごめん..ごめん咲..違うの..俊介..が..」