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バカな男に私は夢中
第21章 誤解
「そうや。けどイギリスはさすがに無理やろけど、違うとこ連れて行きたくて..前みたいに旅行したくて..電話も続けたいけど、勉強とバイトで疲れてて。」
「そんな..いってくれなきゃ..」
私が泣きながら言うと、俊介にぎゅっと抱きしめられた。
「..ごめん..恥ずかしくて言えんかった。百合ちゃんの驚く顔みたかったんや..」
「ふっ..ぐすっ....」
抱きしめる力を強める。
私は彼の背中にそっと手を回した。
「そんな時に香澄のことなんか言ったら、百合ちゃんの不安煽ってまう思てゆえんかった。」
「....じゃあ..」
「百合ちゃん以外と寝るわけないやろ?ずっと好きやったんや..好きでたまらんのに自分から手放すようなことするわけないやろ?」