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バカな男に私は夢中
第3章 接吻
「おはよ、百合ちゃん!」

「あ、おは..よ」

私は答えると自分の席に向かった。

するとすぐに周りの仲間が、えぇ!と斎藤に群がった。

「お前いつの間に..!」

「なに、俊介友達になったの!?」

男も女も次々に興奮したように斎藤を質問責めにする。

「まぁまぁ」

といいながら斎藤は適当に交わしていた。




「ごめんな、あんなみんなの前で挨拶してもて!」

「別にいいけど。」

単語帳を見ながら私は素っ気なく答えた。
「私に害はないから。」

「....そ、そうやな..」

そういうと苦笑いしてまた勉強に向かった。

メールが来て、授業後一緒にカフェに行かないかと誘われ、悩んだ末 今に至る。

(それにしても..シャーペンが止まらないな。)

スラスラ解いていく彼を見て、闘争心が湧きやる気が出てきた。

(まぁ..そういう分では悪くない。)

私は少しそう思った。
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