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バカな男に私は夢中
第5章 心惹
(それにしても..新しいメガネ、ちょっと重い..鼻が痛い..)
俯いてメガネを外し、目の間を摘む。
(前の気に入ってたのになー)
前のメガネと似たデザインを探したものの、少し重くて負担がかかる。
私はかけ直して立ち上がると教室を出ようとした。
すると耳に入ってきた騒ぎ声に私は少し立ち止まった。
「え~俊、成績落ちてるじゃん。」
「珍しいなぁ~遊びすぎなんじゃね?」
「このクラスの有望株なのに~」
「たまたまやって!次はやったるで~!」
周りの声に明るく返す斎藤の声も聞こえた。
(ふ~ん..成績落ちたんだ..遊んでばっかだからよ。)
私は呆れて教室を出た。