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バカな男に私は夢中
第5章 心惹
「じゃあまたね!」
電車が違うので、駅前で手を振る。
嬉しそうに大きく手を振り返しながら
「ばいばい百合ちゃん!」
と叫んで歩いていった。
(懐かしかったな~)
ルンルン気分で自分の駅に向かい、
私は来た電車に乗り込んだ。
ガタン..ガタン..
電車に揺られながらあのことを思い出す。
(達也にぃ...婚約かぁ..)
もう昔のこと。
あの頃のように胸が痛むことはないけど、ちょっと寂しかった。
(私もタバコ止めないとなぁ..)
何度も思うがなかなか行動に移せないでいた。
彼を好きになって、振られて..
私はつらくてタバコを吸い始めた。