この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バカな男に私は夢中
第6章 告白

「百ー合ーちゃんっ おはよーさん!」
へらへらと私の近くにきた斎藤を、単語帳に集中する振りをして無視する。
「つれへんな~。今日の放課後、一緒にカフェ行かへん?」
「いや。」
「....ふーん..」
するとなにやら考え込んで、ボソッといった。
「んならタバコ吸っとること、みんなにバラそうかなー」
「どうぞ。」
(言いたければいえばいいわよ。)
「..うっ...じゃあ...キス..したこと仲間に自慢してもいい?」
私はその言葉に咄嗟に顔を上げた。
「だ、だめ!」
「あ~やっと顔上げてくれた~!ほんなら授業終わったら廊下でな!」
「え、ちょっ..」
反論も聞かず、さっさと自分の席に戻る斎藤の背中を私は睨みつけて、椅子に座り直した。
あれから最近ずっとこうだ。
毎日カフェに行こうと誘い、断ると脅しにかかる。
(根性悪い....)
私ははぁ..とため息をついた。

