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バカな男に私は夢中
第6章 告白

「百ー合ーちゃんっ おはよーさん!」

へらへらと私の近くにきた斎藤を、単語帳に集中する振りをして無視する。

「つれへんな~。今日の放課後、一緒にカフェ行かへん?」

「いや。」

「....ふーん..」

するとなにやら考え込んで、ボソッといった。

「んならタバコ吸っとること、みんなにバラそうかなー」

「どうぞ。」

(言いたければいえばいいわよ。)

「..うっ...じゃあ...キス..したこと仲間に自慢してもいい?」

私はその言葉に咄嗟に顔を上げた。

「だ、だめ!」

「あ~やっと顔上げてくれた~!ほんなら授業終わったら廊下でな!」

「え、ちょっ..」

反論も聞かず、さっさと自分の席に戻る斎藤の背中を私は睨みつけて、椅子に座り直した。

あれから最近ずっとこうだ。

毎日カフェに行こうと誘い、断ると脅しにかかる。

(根性悪い....)

私ははぁ..とため息をついた。
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