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バカな男に私は夢中
第6章 告白
カリカリカリカリ....
(まぁ..居心地は悪くない..)
私は休憩がてらコーヒーを飲み、一息ついた。
(ライバルがいるとやる気でるし..てゆうか....)
目の前ですごい勢いで問題を解いていく斎藤を見た。
(集中力がすごい。)
私は感心しきっていた。
いつもはへらへらしている癖に、勉強し出すと止まらない。
ガラッと表情がかわり、真剣な顔になる。
(こういう顔は、そんなに悪く..ない。)
じっと見ていると、ピタリと手が止まった。
「....そんな見られたら恥ずかしいわ。」
「....!!」
私はパッと目をそらし、コーヒーを飲む。
また斎藤の手が動きだした。
カリカリ..
(心地良い....)
ペンの音を聞いて穏やかな気持ちになる私は、ある意味変態かもしれないと思う。
目を閉じて聞いていた。