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バカな男に私は夢中
第6章 告白

「達也にぃって誰?兄貴?」

「へ?」

いきなり問われ、私は訳がわからない。

「今そいつと間違われた。」

斎藤はふてくされたような顔をして、椅子にもたれた。

「..あ、え、ごめん!」

慌てて謝ると、

「誰なん?」

とまた聞いてくる。

「..何でそんなこと教えなきゃいけないのよ。」

私は無視して時計を見た。

「あ、そろそろ帰らないと。」

そういって荷物を片付けはじめると、しぶしぶ斎藤も片付け始めた。

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