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バカな男に私は夢中
第7章 素直
結局一度も会話を交わすことなく、放課後も誘われなかった。
(もう諦めたのかな?てゆうか飽きた?....プレイボーイの気持ちはわかんない)
私は片付けながら、仲間と談笑する斎藤を見た。
(こっちも見ないし。もういいや。)
私はさっさと準備をして、教室を出た。
休憩ごとにカフェを見渡しても、斎藤の姿はなかった。
(て!気にしすぎ!)
私はそう思いながら、ふと窓の外を見た。
「え......あれって..」
目を細めて集中する。
向かいの歩道に見たことのある茶髪の男女がいた。
私はすぐに荷物を片付け、店を出て追いかけた。