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バカな男に私は夢中
第7章 素直
「え?」
振り返るとサラリーマン風なスーツを着た男がいた。
「あれ?泣いてる?」
「..いえ..」
私はメガネを外し涙を拭った。
すると男があっと声を上げた。
「君、可愛いね。これでどう?」
男はパッと手を開いた。
「なにが....」
訳がわからず戸惑っていると、
「あれ足りない?じゃあ....」
そういってもう片方の手で指を立てた。
私が首を傾げると、肯定とみなしたのか男が手を取った。
「え!」
「ほら早く行こう。こんな所で一人で突っ立ってないで、俺が癒したげるよ?彼氏に振られたんでしょ?」
男はニヤニヤしながら私の腕をひっぱった。