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こころから
第19章 久美子9
 月明かりとはいえ、私の体の線ははっきりと見えていると思う。
垂れたお乳も、たるんだお腹も。
それなのに、どうして勃起したままなの?
どうして私なんかと?

「ああ、牧原部長……」

 ぎゅうっと抱き締められて、
お腹に彼の硬いままのものがぐいぐい押し当てられて、
本気なの?
ほんとうに私なんかでいいの?
と思っていると頬を両手で挟まれ、上を向かされて、
そのままキスされてしまった。
息苦しくて、気が遠くなってしまいそうなくらい情熱的なキス。
だめって思いながらも、頭の中が淡いピンク色に染まっていく。
そのままベッドに押し倒されて、
抵抗する力も気持ちも消えていって……
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