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こころから
第20章 直人10
 堪らなくなって、ぼくは牧原部長の唇に唇を重ねた。
舌を入れようとする前に、彼女のほうから舌を伸ばしてきたように思う。
頭が痺れるほど興奮して、我を忘れて腰を動かしてしまいたい衝動にかられ、
でも少し苦しげな顔を見るとそうもいかなくて、
もどかしい快感に腰がどうにかなりそうだった。
舌と舌を絡ませると、牧原部長のそこが少し狭くなった気がして、
もうぼくはだめだった。

「あっ、で、出ます」

 抜くと同時に、ぼくはすごい勢いで射精をした。
すごい量が出たのもわかった。

「ああ、す、すみません」

 射精の余韻に浸ることなく、ぼくは慌ててティッシュを数枚引き抜いた。
勢いよく飛び過ぎた精液が、牧原部長の顔まで届いていた。

「ん、大丈夫よ」
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