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こころから
第20章 直人10
「あの、すみませんでした」

 謝ると、牧原部長に睨みつけられた。

「どうして謝るの?」

「いやその……」

 しどろもどろになる。
下半身同様に、ぼくはすっかりと元気を失っていた。

 枕が飛んできて頭に直撃する。
弁明は受け付けません、という感じで、
牧原部長は頭から布団をかぶってしまった。
そのまま、一言も口をきいてくれなかった。
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