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こころから
第21章 久美子10
「牧原部長、ああ、牧原部長……」

「部長、は、やめ、て……」

 吐息の合間に、途切れ途切れに答える。

「名前、呼んで……
久美子、って呼んで……」

「く、久美子さん」

 名前を呼ばれて、一気に彼との距離が縮まる。
おへその下のほうが、熱く感じるほど彼を求め始めている。
触られる前から、めちゃくちゃ濡れているのが自分でもわかった。
期待でひくひくしていた。
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