この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こころから
第22章 直人11
裸で抱き合ったまま、朝を迎えた。
ぼくの腕の中で、久美子さんは小さな寝息をたてている。
その寝顔が可愛らしくて堪らなくなって、
ぼくはもう何度目になるのかわからないキスをした。
キスに気づいて、薄く目を開けてぼうっとしているところもかわいい。
「おはようございます」
久美子さんの焦点がやっとぼくに定まったので言った。
久美子さんは困った顔になって、ぼくの胸に顔を埋めてきた。
「寝顔見るなんて反則よ」
「無邪気な寝顔する久美子さんがよくないですよ。
めちゃくちゃかわいいです」