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こころから
第25章 久美子12
思ってもいなかったことが勝手に口から出て、
でも言ってから、それがほんとうの気持ちだと気づいた。
直人くんの赤ちゃん。
想像するだけで涙が出そうになるくらい愛しい。
心から欲しいと思い始めている。
そんなことを言われても迷惑だろうな、と、
でもそんなことを考えている余裕はなかった。
体中どこを触られても気持ちよくて、頭の芯まで痺れていた。
上に跨って腰を動かすのは思いのほか難しくて、
直人くんはもどかしくなったみたいで、
腰を下ろしていくタイミングで下から突き上げられて、
カウンターを受けた感じになって一気に腰が砕けた。
目の前が壊れかけの蛍光灯みたいにちかちかっと瞬いて、
意識が一瞬飛んだと思う。
突き上げられるたびに、
頭のてっぺんまで突き抜けるような快感が走り抜ける。