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こころから
第25章 久美子12
「久美子さん、久美子さん」

 なおも突かれ、
閃光を数えるのをやめ、
もっと突かれて、
最後に少しだけ残った意識で、
呼び捨てにしてほしいって考えていた。
私はもう直人くんのものなのだから、
遠慮なんかしないで呼び捨てにして……

「ああ、いく、久美子さん、中に出すよ、久美子、久美子っ」

 思いが通じてすごい安心感に包まれて、
何も心配しないで直人くんに委ねればいいんだってわかった。

「私も、いき……
ます……」

 中に熱い迸りを感じると同時に、
体も意識もどこかへ飛んでいった。
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