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こころから
第26章 直人13
初めての中出しだった。
夢見ていたことが現実になった。
久美子さんが、体も心もぼくを受け入れてくれた。
すごい満足感に浸る間もなく、
久美子さんの様子がおかしいことに気がついた。
「久美子さん?
あれ、久美子さん?」
顔から胸のあたりまで紅潮している。
背中を反らせたまま、ぎゅっと握りしめたこぶしが震えている。
「久美子さん、呼吸して、久美子さん」
軽く頬をぺちぺちした。
こぶしの震えが全身に拡がって、
繋がったままのところがびくんびくんと収縮していた。