この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こころから
第3章 久美子1
たぶんそれは夫だって同じだ。
もう何年も誘われていない。
最後にセックスをしたのはいつだったか、
覚えていないくらい前だ。
夫だって、もう私を女として見ていない。
夫の前で着替えても、視線を感じることがなくなって久しい。
お風呂と洗面所は隣接していて、
夫が歯磨きしているときに、
私が脱衣場からすっぽんぽんで出ていっても、
たぶん見向きもされない。
でもしょうがないことだ。
夫も年を取ったけど、もちろん私だって年を取った。
新聞の文字が見えにくいなと気づいたときは、かなりショックだった。
自慢だった髪は白髪がだいぶ増えてしまったし、
肌にハリがなくなったし、化粧をしないと小皺も目立つ。
お乳はだいぶ垂れてしまったし、
子どもをふたり産んでいるので妊娠線もある。
あそこの毛にだって、白いものが交じり始めてしまった。
もう何年も誘われていない。
最後にセックスをしたのはいつだったか、
覚えていないくらい前だ。
夫だって、もう私を女として見ていない。
夫の前で着替えても、視線を感じることがなくなって久しい。
お風呂と洗面所は隣接していて、
夫が歯磨きしているときに、
私が脱衣場からすっぽんぽんで出ていっても、
たぶん見向きもされない。
でもしょうがないことだ。
夫も年を取ったけど、もちろん私だって年を取った。
新聞の文字が見えにくいなと気づいたときは、かなりショックだった。
自慢だった髪は白髪がだいぶ増えてしまったし、
肌にハリがなくなったし、化粧をしないと小皺も目立つ。
お乳はだいぶ垂れてしまったし、
子どもをふたり産んでいるので妊娠線もある。
あそこの毛にだって、白いものが交じり始めてしまった。