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こころから
第31章 久美子15
「じゃあ、いいですか?」

 目が合い、真面目な顔で言われ、
何のことかわからずに首を傾げると、
直人くんが半笑いになっていくので、おや? と思った。

「いいですか? いいですね?
うんうん、ありがとうございまーす」

 直人くんが笑いを堪えた声で言い、
ふごふごと鼻を鳴らしながら、
私の腋に顔を近づけようとするので吹き出してしまった。
直人くんが変態だということを思い出した。

「やだー」
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