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こころから
第33章 久美子16
 やっぱり全然違う。
直人くんの皮膚が、
他のひとには絶対に触らせないところに触れている。
お互いの敏感な粘膜同士が擦れ合っている。

「ねえ、私のこと好き?」

「はい、好きです」

「もっと言って」

「めちゃくちゃ好きです、久美子さん」

「もっともっと言って。言い続けて。
私が不安にならないように、いつも言ってて」

「好きです、好きです、好きです、
久美子さん、ずっと愛し続けます」
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