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こころから
第40章 直人20
「ごめんなさい言わないと、もう一発いくよ」
「ごめんなさい、怒らないでくださいよぉ」
鼻血が出ていないか確認するくらい痛かった。
謝ったけど久美子さんは何も言ってくれない。
「冗談ですって」
「うん。直人くんはそんなこと思わない。
冗談だってわかってるけど、やっぱり怖いのよ。
どうしても年の差を気にしちゃうの」
急に久美子さんの後ろ姿が寂しげに見える。
ぼくは抱き締めずにいられない。
久美子さんの頭がぼくの肩にもたれてくる。
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