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こころから
第40章 直人20
「久美子さんと一緒にいるとすごく幸せです。
喋ってるだけでも楽しい。
時間があっという間に過ぎていきます。
逆にひとりのときが余計寂しくて、
居ても立ってもいられない気持ちになって、
だからこれ以上好きになり過ぎないように、
久美子さんの欠点を探そうとするんだけど、
残念ながら今のところまったく見当たりません」
久美子さんはずっとぼくを見上げたままで、
ぼくが言葉を切るとすかさず、
「もっと言って」と言ってきた。
「もっと、ですかー」
「もっともっとよ。
褒め言葉は随時承っています」
喋ってるだけでも楽しい。
時間があっという間に過ぎていきます。
逆にひとりのときが余計寂しくて、
居ても立ってもいられない気持ちになって、
だからこれ以上好きになり過ぎないように、
久美子さんの欠点を探そうとするんだけど、
残念ながら今のところまったく見当たりません」
久美子さんはずっとぼくを見上げたままで、
ぼくが言葉を切るとすかさず、
「もっと言って」と言ってきた。
「もっと、ですかー」
「もっともっとよ。
褒め言葉は随時承っています」