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こころから
第42章 直人21
「おかえりなさい」

 満足そうにため息をつき、
久美子さんもぼくを抱き返してくれる。
軽くキス。

「会いたかったです、久美子さん」

「さっきまで、会社で一緒だったじゃない」

 首筋にキスすると、
久美子さんはくすぐったそうに身をよじる。
くすくす笑っている。

「それは牧原部長です。
もちろん牧原部長も大好きなんですけど、
牧原部長だとエッチなことさせてくれないから」

「ばか」
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