この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こころから
第44章 直人22
ひとりでは到底得られない快感に、
ぼくは久美子さんの中で射精をした。
射精しながら、久美子さんも絶頂を迎えてくれているのがわかって、
より幸福感が増す。
繋がったまま、ぼうっとしたままの久美子さんの顔中にキスをする。
満足そうにうっとりとした顔の久美子さんを見られる最高の瞬間、
と思っていたら、急に肩に噛みつかれた。
「いててっ、ちょっと加減して、本気で痛い」
「やめてって言ったのに、やめてくれなかった」
ぼくを睨んで久美子さんが言う。
甘えるように拗ねた声が、かわいくてしょうがない。
「一分もたなかったのは久美子さんのほうでしたね」
反論できない久美子さんの痛いところをつけて、
にやにやが止まらない。