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こころから
第8章 直人4
周囲に痴漢してきそうなやつがいないか警戒しながら、
牧原部長のそばに立つ。
車内の独特な臭いの中に、
わずかに牧原部長の甘い匂いを感じとる。
車窓の景色をぼうっと眺めている牧原部長の横顔を、
斜め後ろから見つめる。
これではまるでぼくが痴漢だ、と自覚しつつ、
牧原部長から目が離せない。
首筋のわずかなうぶ毛。
艶っぽい後れ毛。
形よく整った小さな耳。
少し伸びて根元が白い髪をいくつか発見し、
それでさえ魅力的に見える。
ほんの少しでもいいから、牧原部長に触れたい。
髪に鼻を埋めたい。
首筋にキスしたい。
彼女の体温を感じてみたい。
牧原部長のそばに立つ。
車内の独特な臭いの中に、
わずかに牧原部長の甘い匂いを感じとる。
車窓の景色をぼうっと眺めている牧原部長の横顔を、
斜め後ろから見つめる。
これではまるでぼくが痴漢だ、と自覚しつつ、
牧原部長から目が離せない。
首筋のわずかなうぶ毛。
艶っぽい後れ毛。
形よく整った小さな耳。
少し伸びて根元が白い髪をいくつか発見し、
それでさえ魅力的に見える。
ほんの少しでもいいから、牧原部長に触れたい。
髪に鼻を埋めたい。
首筋にキスしたい。
彼女の体温を感じてみたい。