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こころから
第16章 直人8
牧原部長のところに戻ると、ぼくの上着は彼女の肩にかけられていた。
あとで匂いをかごう、と思った。
「すみません、一応部屋は取れたんですけど、
シングルはひとつしか取れなくて。
もうひとつはダブルなんですけど」
街路灯に照らされた牧原部長は、
自制心を保つのに苦労するほど色っぽかった。
「シングル、譲ってもらっていいですか?
よく考えたら手持ち少なくて。
ダブルはぼくにはちょっと高くて」
構わないわ、ありがとう。
そう言ってもらえるだけで、すべて報われる。
「じゃあチェックインしちゃいましょう」
牧原部長の荷物を持って、ビジネスホテルに向かった。
幸いすぐ近くで、歩いていける距離だった。
チェックインを見届け、荷物を渡す。
あとで匂いをかごう、と思った。
「すみません、一応部屋は取れたんですけど、
シングルはひとつしか取れなくて。
もうひとつはダブルなんですけど」
街路灯に照らされた牧原部長は、
自制心を保つのに苦労するほど色っぽかった。
「シングル、譲ってもらっていいですか?
よく考えたら手持ち少なくて。
ダブルはぼくにはちょっと高くて」
構わないわ、ありがとう。
そう言ってもらえるだけで、すべて報われる。
「じゃあチェックインしちゃいましょう」
牧原部長の荷物を持って、ビジネスホテルに向かった。
幸いすぐ近くで、歩いていける距離だった。
チェックインを見届け、荷物を渡す。