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こころから
第2章 直人1
だがよく考えればそれでよかった。
もし正孝と友達関係になり、それが今も継続していたら、
惜しいが美香と付き合うことはなかったと思う。
美香とは、正式に交際を始めたその日のうちに、体を重ねた。
年齢より少し幼く見える美香だが、
意外とそういうことに場馴れしている感じがした。
初めての緊張より、楽しんでいる様子だった。
詳しくは控えるが、少しこちらのほうが驚いてしまうようなことも平気でした。
奔放な子だな、という印象だった。
美香と付き合い始めて半年ほど過ぎたころ、ぼくは失業した。
そのとき働いていたところはかなりブラックに近いグレーな職場で、
辞めるタイミングを探っているうちに、
社長が会社の金とともに突然消えたのだった。
後処理に追われ、しばらく大混乱の日々だった。
失業したことは美香には黙っていた。
何となく恰好がつかない気がしたので、
新しい職場を見つけてからそれとなく伝えるつもりでいた。
もし正孝と友達関係になり、それが今も継続していたら、
惜しいが美香と付き合うことはなかったと思う。
美香とは、正式に交際を始めたその日のうちに、体を重ねた。
年齢より少し幼く見える美香だが、
意外とそういうことに場馴れしている感じがした。
初めての緊張より、楽しんでいる様子だった。
詳しくは控えるが、少しこちらのほうが驚いてしまうようなことも平気でした。
奔放な子だな、という印象だった。
美香と付き合い始めて半年ほど過ぎたころ、ぼくは失業した。
そのとき働いていたところはかなりブラックに近いグレーな職場で、
辞めるタイミングを探っているうちに、
社長が会社の金とともに突然消えたのだった。
後処理に追われ、しばらく大混乱の日々だった。
失業したことは美香には黙っていた。
何となく恰好がつかない気がしたので、
新しい職場を見つけてからそれとなく伝えるつもりでいた。