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こころから
第18章 直人9
「だめよ、冷静になって。私は美香の母親でもあるのよ。
あの子と付き合ってるんでしょう?」
腕を掴んで引き寄せようとした。
だが振りほどかれてしまった。
「すみません。好きなひとができてから、
美香さんとは会っていません。もう一年くらい前になります」
何度振り払われても構わなかった。
本気の拒絶が見えない限り、何度でも捕まえる。
「あの日、美香さんと駅で一緒にいるときに出会った日から、
ずっと牧原部長のことが……」
牧原部長が戸惑った顔を見せている。
「私の歳、知ってるでしょう?」
もちろんです、と答えると、
じゃあどうして、と牧原部長はつぶやいた。
あの子と付き合ってるんでしょう?」
腕を掴んで引き寄せようとした。
だが振りほどかれてしまった。
「すみません。好きなひとができてから、
美香さんとは会っていません。もう一年くらい前になります」
何度振り払われても構わなかった。
本気の拒絶が見えない限り、何度でも捕まえる。
「あの日、美香さんと駅で一緒にいるときに出会った日から、
ずっと牧原部長のことが……」
牧原部長が戸惑った顔を見せている。
「私の歳、知ってるでしょう?」
もちろんです、と答えると、
じゃあどうして、と牧原部長はつぶやいた。