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エンドレスサマー
第12章 エンドレスサマー

「サーフィン?」
「ああ」
「サーフィンって海でやるやつ?」
「もちろん」
「……? ふふふ」
「何だよ、笑うことはないだろ」
「ごめんなさい。でも、先生サーフィンできるの?」
「できないね。残念ながら僕は美香と違って運動が得意じゃない」
「だったらどうして?」
「なぁ美香、プロポーズしていいかな?」
私は妻を見てそう言った。
「えっ? プロポーズ? それってどういう意味なの?」
「だよな。確かに変だ。でも僕は美香にプロポーズしたいんだ。いいだろ?」
「ふふふ。いいわよ、先生、私にプロポーズして」
「永遠とか輪廻転生なんて信じてなかったが、今僕は無性にそれに縋りつきたいんだ。何度生まれ変わっても僕は美香と出会いたいし、美香と結婚したい。そして美緒が生まれて、その中で僕は暮らしたい」
「これから生まれてくる子も一緒でしょ」
妻はそう言って自分のお腹をさすった。
「もちろん」
「輪廻転生とか永遠なんて小野じぃが聞いたらきっと笑うわね」
「いや、あいつはそれを証明するだろうな」
「できるの?」
「難しいな」
「だったらどうやって証明するの?」
「研究者は疑問をそのままにしておくことができない。仮に小野の研究テーマが輪廻転生だったら、小野はその研究からは逃げない、たとえそれが無謀な研究でも自分が納得するまで研究を続ける。そして必ず答えを見つける」
「先生、後悔していない?」
「数学者になれなかったことを?」
「そう」
「後悔はしていない。ただ、数学には感謝しているけどね」
「数学に感謝か」
「美香、僕は美香にプロポーズしたんだ。答えを聞かせてくれ」
「うん~ん。それじゃ明日」
「おい、冗談だろ」
「ふふふ。先生の困った顔、なんだかいいな」
「頼むよ」
「どうしようかな……」
「……」
「先生、私も同じ気持ちよ。何度生まれ変わっても先生と出会いたいし、結婚したい。先生、私と結婚してくれる?」
「ありがとう」
「ああ」
「サーフィンって海でやるやつ?」
「もちろん」
「……? ふふふ」
「何だよ、笑うことはないだろ」
「ごめんなさい。でも、先生サーフィンできるの?」
「できないね。残念ながら僕は美香と違って運動が得意じゃない」
「だったらどうして?」
「なぁ美香、プロポーズしていいかな?」
私は妻を見てそう言った。
「えっ? プロポーズ? それってどういう意味なの?」
「だよな。確かに変だ。でも僕は美香にプロポーズしたいんだ。いいだろ?」
「ふふふ。いいわよ、先生、私にプロポーズして」
「永遠とか輪廻転生なんて信じてなかったが、今僕は無性にそれに縋りつきたいんだ。何度生まれ変わっても僕は美香と出会いたいし、美香と結婚したい。そして美緒が生まれて、その中で僕は暮らしたい」
「これから生まれてくる子も一緒でしょ」
妻はそう言って自分のお腹をさすった。
「もちろん」
「輪廻転生とか永遠なんて小野じぃが聞いたらきっと笑うわね」
「いや、あいつはそれを証明するだろうな」
「できるの?」
「難しいな」
「だったらどうやって証明するの?」
「研究者は疑問をそのままにしておくことができない。仮に小野の研究テーマが輪廻転生だったら、小野はその研究からは逃げない、たとえそれが無謀な研究でも自分が納得するまで研究を続ける。そして必ず答えを見つける」
「先生、後悔していない?」
「数学者になれなかったことを?」
「そう」
「後悔はしていない。ただ、数学には感謝しているけどね」
「数学に感謝か」
「美香、僕は美香にプロポーズしたんだ。答えを聞かせてくれ」
「うん~ん。それじゃ明日」
「おい、冗談だろ」
「ふふふ。先生の困った顔、なんだかいいな」
「頼むよ」
「どうしようかな……」
「……」
「先生、私も同じ気持ちよ。何度生まれ変わっても先生と出会いたいし、結婚したい。先生、私と結婚してくれる?」
「ありがとう」

