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言葉に出来ない
第7章 I LOVE YOU〜亮平
手の平の中に収まりきらなかった白濁した液は、
美由ちゃんの胸は首の辺りまで飛び散っていた。


俺は美由ちゃんが使っていたスポンジを軽くお湯で洗ってからソープを出して、
丁寧に美由ちゃんの身体を洗っていった。

美由ちゃんは何だか、子供みたいに愛らしくて、
額にキスをすると嬉しそうに笑い掛けてくれる。



シャワーから出て、ハーフパンツとTシャツに着替えていると、
バスルームを軽く洗った美由ちゃんが、部屋着姿で出て来た。


「あれ?」と言うと、洗面所兼脱衣所の隣にウォーキングクローゼットがあると言っていた。




キッチンに朝食とお弁当を作りに行くと美由ちゃんが言うので、
俺はカールとランニングがてら軽い散歩に出た。

少し小雨だったから、
戻ってからカールをガシガシ拭いてあげて、
俺ももう一度シャワーを浴びて、
仕事に行く格好に着替えた。


朝食用のダイニングルームに入ると完璧な朝食もお弁当が準備されていて、
のんびりと朝食をとった。


お祖母様が澄ました顔で居るので、
気恥ずかしくなりながら、

「おはようございます」と挨拶をした。



新婚さんみたいだなと思ったけど、
まずはご両親と会って、
結納の席をクリアするのが先決だ。


その為にも、夜のオンラインでの話は、
とても重要だと感じていた。



「行ってらっしゃいませ」と、
美由ちゃんが玄関で靴べらを手に微笑む。

出された革靴は丁寧に磨かれていて、
さっき履いていたランニングシューズも、
軽く泥なんかも綺麗に落としてくれていた。


靴べらを受け取って靴を履いて振り返って靴べらを渡してから、

「行って来ます」と言って、
そっと唇に触れるだけのキスをすると、
美由ちゃんは恥ずかしそうに耳を紅くした。


俺はその日、
何度もその恥ずかしそうな笑顔や、
前夜に艶っぽい表情や声を思い出しては、
仕事の合間にニヤニヤしまっていた。
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