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言葉に出来ない
第7章 I LOVE YOU〜亮平
帰宅して、美由ちゃんと荒井さんが作ってくれた美味しい夕食をいただく。

大きい方の風呂を勧められてゆっくり入ってから部屋着に着替えてリビングでのんびりお茶なんかをいただいてから、
23時に美由ちゃんがパソコンのzoomで繋いでくれて、
ご両親と話をした。


今度の土曜には、
婚約指輪が仕上がってくること。
来週、日本に帰国して、
二人の誕生日に結納する時、
その指輪を美由ちゃんに渡したいこと。

そして、報告が後になったけど、
美由ちゃんの負担を減らしたくて、
下宿させて貰っていることを言うと、

「それは良いんじゃない?」と笑われた。


「いえ!
あの、えっと…。
純潔は守ってますので!!」と言うと、

「まあ、結婚式でお腹が大きかったり、
悪阻にあたると可哀想だから、
ちゃんと、順番は守って欲しいけどね?」とお父様に言われて、
俺は頷いた。


「まあ!
一緒に住んでて何も出来ないなんて、
それこそ、可哀想じゃない?」と、美由ちゃんに似たお母様が笑うので、

「いや。
何もしないわけではなくて…」と、
変なことを口走りそうになってしまうと、
お祖母様が声を上げて笑った。



「9月で良いのかな?
なんなら、結納したらすぐに入籍だけするのも…」とお母様が言うから、
それは想定外で固まってしまう。


「まあ、来週に帰国するまで考えておいてよ。
結婚式は、9月9日が良いわね?
大安ですしね?」とお母様とお祖母様が話を進める。


9月になれば…。

美由ちゃんを抱く。


その前に、少しずつ、
解していこうと思って美由ちゃんを見ると、
恥ずかしそうに微笑んでくれた。


「あっ、それと…。
結婚したら、美由ちゃんとアメリカの病院に入りたいんですけど」と言うと、
お父様は嬉しそうな顔をして、

「ちょうど席、空きそうだよ。
話、進めてもいいのかな?」と言ってくれた。


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