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言葉に出来ない
第4章 愛を止めないで〜美由
「高木先生、とても優しい方ね?
おまけにご縁もありそう…」
と、お祖母様がお茶のお代わりを淹れてくださりながら言うけど、
私はぼんやりしていたみたいで、
「美由さん?
どうしたの?」と言われて、
ハッとしてしまう。
「なあに?
先生のこと、考えていたの?」と言われて、
慌てて首を振る。
「一緒に居たいから付き合ってくださいって言ってくださったけど、
私なんて、面白味もなくて、
一緒に居たら、
きっとすぐに飽きてしまうんじゃないかしら?」と口にすると、
涙が滲んできてしまう。
「まあ。
そんなこと、ないんじゃないかしら?
それに、少しずつ知り合いたいって仰っていたでしょ?
のんびりさん同士で、ちょうど良いんじゃない?」と笑う。
「一目惚れだなんて…」
「美由さん、可愛らしいもの!
でも、どうして、また、
そんなに短く髪を切ってしまったの?」
「いつものヘアドネーションで…。
それに、亮平さん、
別に私の髪型なんて、気にしてないかなって思ったら、
なんか、悪戯心が湧いてしまって…」
「あらあら。
順調に交際させていただいて、
両家のご挨拶とかでお着物、着る時に、
髪を結えないわよ?」
「髪が結えるくらいになるまで、
お付き合い続けてたら?」
「正直に言うとね。
わたくしは、美由さんが真実の愛に出逢えたら、
すぐに結婚して欲しいわ?
曾孫も抱きたいしね?
今回、倒れて、
わたくしもそんなに若い訳ではないこと、
思い知ったもの」と少し沈んだような顔で言われて、
動揺して、指先が震えてしまった。
「あら?
美由さんのバッグの中で、
携帯電話、鳴ってるんじゃない?
わたくしもまだまだ、耳はしっかりしてるわね?」と言われて、
サイドテーブルに置いてあったバッグから携帯電話を取り出した。
おまけにご縁もありそう…」
と、お祖母様がお茶のお代わりを淹れてくださりながら言うけど、
私はぼんやりしていたみたいで、
「美由さん?
どうしたの?」と言われて、
ハッとしてしまう。
「なあに?
先生のこと、考えていたの?」と言われて、
慌てて首を振る。
「一緒に居たいから付き合ってくださいって言ってくださったけど、
私なんて、面白味もなくて、
一緒に居たら、
きっとすぐに飽きてしまうんじゃないかしら?」と口にすると、
涙が滲んできてしまう。
「まあ。
そんなこと、ないんじゃないかしら?
それに、少しずつ知り合いたいって仰っていたでしょ?
のんびりさん同士で、ちょうど良いんじゃない?」と笑う。
「一目惚れだなんて…」
「美由さん、可愛らしいもの!
でも、どうして、また、
そんなに短く髪を切ってしまったの?」
「いつものヘアドネーションで…。
それに、亮平さん、
別に私の髪型なんて、気にしてないかなって思ったら、
なんか、悪戯心が湧いてしまって…」
「あらあら。
順調に交際させていただいて、
両家のご挨拶とかでお着物、着る時に、
髪を結えないわよ?」
「髪が結えるくらいになるまで、
お付き合い続けてたら?」
「正直に言うとね。
わたくしは、美由さんが真実の愛に出逢えたら、
すぐに結婚して欲しいわ?
曾孫も抱きたいしね?
今回、倒れて、
わたくしもそんなに若い訳ではないこと、
思い知ったもの」と少し沈んだような顔で言われて、
動揺して、指先が震えてしまった。
「あら?
美由さんのバッグの中で、
携帯電話、鳴ってるんじゃない?
わたくしもまだまだ、耳はしっかりしてるわね?」と言われて、
サイドテーブルに置いてあったバッグから携帯電話を取り出した。