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言葉に出来ない
第4章 愛を止めないで〜美由
あまりにも真剣な顔で言うので、
浴衣の紐で手首を縛ってから一緒にお布団に潜り込んだ。
縛られた手の中にすっぽりと入るようにして、
亮平さんの胸に顔を埋めてみると、
2人とも心臓の音がかなり響いているような気がして、
クスクス笑ってしまう。
「亮平さん、あのね…」と、
あの、熱を出していた夜の出来事を、
少しずつ言葉にしていった。
とても優しかったのに豹変した時の驚きや、
怖かった気持ち。
お祖父様とカールが助けてくれたこと。
どうしてあんなことしたのかなと言った時に、
お祖父様が話してくれたこと。
亮平さんは縛られてる手で背中を撫でながら、
黙って話を聴いてくれていた。
最後に、その日の夜、事故に遭って亡くなったことと、
名前も顔も思い出せないことも言うと、
「余程、怖かったんだね」と言って、
ギュッと抱き締めてくれた。
「それ以来、外に出るのも、
家族以外の男の方と話をするのも怖くて、
ずっと引き篭もっていたの。
でもね。
不思議と亮平さんのことは、
怖くないし、
緊張もしなくて…」と見上げると、
物凄く困惑した顔をしながら、
でも、優しく額にキスをしてくれた。
「いや、俺もオトコだから、
こうやって密着してるとさ。
ヤバいことになってるけど…。
でも、大切にしたいから…。
あっ…」
と言うと、
ハラリと結び目が解けてしまったようだった。
「こんなに大切に想われてて、私…。
亮平さんとなら、
キスも、それ以上のことも、
しても良いと思ってます」と言って、
首に手を回して自分からキスをした。
亮平さんとなら、
怖くない。
心からそう思えて、
瞳を閉じた。
浴衣の紐で手首を縛ってから一緒にお布団に潜り込んだ。
縛られた手の中にすっぽりと入るようにして、
亮平さんの胸に顔を埋めてみると、
2人とも心臓の音がかなり響いているような気がして、
クスクス笑ってしまう。
「亮平さん、あのね…」と、
あの、熱を出していた夜の出来事を、
少しずつ言葉にしていった。
とても優しかったのに豹変した時の驚きや、
怖かった気持ち。
お祖父様とカールが助けてくれたこと。
どうしてあんなことしたのかなと言った時に、
お祖父様が話してくれたこと。
亮平さんは縛られてる手で背中を撫でながら、
黙って話を聴いてくれていた。
最後に、その日の夜、事故に遭って亡くなったことと、
名前も顔も思い出せないことも言うと、
「余程、怖かったんだね」と言って、
ギュッと抱き締めてくれた。
「それ以来、外に出るのも、
家族以外の男の方と話をするのも怖くて、
ずっと引き篭もっていたの。
でもね。
不思議と亮平さんのことは、
怖くないし、
緊張もしなくて…」と見上げると、
物凄く困惑した顔をしながら、
でも、優しく額にキスをしてくれた。
「いや、俺もオトコだから、
こうやって密着してるとさ。
ヤバいことになってるけど…。
でも、大切にしたいから…。
あっ…」
と言うと、
ハラリと結び目が解けてしまったようだった。
「こんなに大切に想われてて、私…。
亮平さんとなら、
キスも、それ以上のことも、
しても良いと思ってます」と言って、
首に手を回して自分からキスをした。
亮平さんとなら、
怖くない。
心からそう思えて、
瞳を閉じた。