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言葉に出来ない
第5章 Yes-No〜亮平
美由ちゃんが立っていられなくなったみたいで、
俺にしがみつくようになるから、
俺は慌てて力を入れて支えながらカウチソファにひとまず着地した。


いや、目の端っこにベッドは見えたから、
もうちょっとでそっちに押し倒すトコだったけど、
もう一人の俺が、
何とか理性を振り絞ってカウチの方に引き摺っていった感じだった。


背中を撫でては音を立てるようにキスをする。

少し離れて美由ちゃんを観ると、
頬と瞼が薔薇色に染まっていて、
普段、あまり感じないような色香が匂い立つようだった。

瞼にそっとキスをすると、
まつ毛が微かに震えて、
耳にもキスをすると身体を震わせる。


そのまま、頸筋に唇を落としていくと、
小さく声を上げる。


「亮平…さん…。
くすぐったいです…」


えっ?
くすぐったいのか?


多分、間抜けな顔で、
声にも出していた。


「なんか…背中がゾワゾワして、
くすぐったいみたいな…
変な感じがして…」と言って、
俺の真似して、
耳朶や頸筋にキスをしてくるから、
こっちが骨抜きになって、
背骨が溶けそうになってしまう。



「ちょ…ちょっと待って?
ダメ。
美由ちゃん、それ、反則だから!」と言うと、

「えっ?」という顔をする。


「あのさ。
俺、もう我慢出来なくなるよ?
ほら?」


と、美由ちゃんの小さな手を俺の股間に持ってくる。


「こんなに、大きいの?」と、
真顔で言われて、
なんて言って良いか判らなくて、

「いや。
もっとデカくなるよ?」と、
ふざけた顔で言うと、
物凄く真剣な顔でパジャマのズボン越しの俺のムスコを、
そっと握るようにして観ている。


「今、非常に危険な状況なんだよ?」と言うと、

「危険?」とあどけない顔で言う。


俺は美由ちゃんを抱き上げて、
俺の膝の上に乗せて、
少し熱くなってる美由ちゃんの両脚の間に、
俺のを擦りつけてみた。



「ほら。
こんなになってる。
貞操の危機だよ?」と言うと、
美由ちゃんは腕を俺の首に回して、

「亮平さんとなら…。
だって、お嫁さんにしてくれるんでしょう?」と言って、
キスをしてくれる。


もう、俺は限界だった。
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