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あの海の果てまでも
第4章 新月の恋人たち 〜新たなる運命の扉〜
「…暁…。もう一回しよう…」

半ば気を失いかけている暁を組み敷き、床で強引に犯した。
何度目の性交か、もはや覚えていなかった。

…も…う…できない…ゆるして…。

暁は泣きながら激しく乱れ、大紋を受け入れた。
やがて、朦朧としたまま悦楽を極め…くたりと意識を手放した。

…朱色に染まった花肛から滴り落ちる大紋の夥しい白い牡液が、波斯絨毯をしたたかに汚した。

その目眩がするほどに淫らな光景を見つめながら、大紋は暁を強く抱き竦めた。

「…愛している…。
…暁…。お前を決して離さない…」

…この、狂気じみた執愛と、彼のためなら命を賭しても構わないほどの聖なる愛を。
大紋は同時に感じるのだ。

…別れても尚、求めずにはいられなかった。
誰よりも、愛おしいひと…。

…次に別れる時は、お互いが天に召される時だ。

蓮の花のように清らかに匂いやかな…どこかひんやりとして謎めいた暁の美貌を飽かず眺める。

「…愛している…。
お前は永遠に、僕のものだ…」


盲愛の言葉とともに、美しくも淫らな眠り姫に与える口づけは、甘くほろ苦い禁断の果実の味なのだ。

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