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あの海の果てまでも
第4章 新月の恋人たち 〜新たなる運命の扉〜
「…え?」
大きな瞳を見開く暁の白く艶やかな頬をそっと撫でる。
「…お前が日本に…礼也のもとに帰りたいなら…僕は…」
「春馬さん!」
暁はきっぱりと首を振った。
「何を言っているの。
僕は帰らないよ。日本には。
僕は一生死ぬまで春馬さんと一緒にいる。
そう決めたんだから」
「…暁…」
暁は自分から大紋の手を握りしめた。
「兄さんからの手紙は泣くほど嬉しかった。
兄さんが僕を許してくれて、今も変わらずに僕を愛してくれていることを知ることができた。
だから、もう大丈夫。
僕はここで、春馬さんと生きてゆく。
だって、あの時、貴方の手を取ることを選んだのは僕なんだから」
…そう。
強制された訳じゃない。
流された訳じゃない。
この手を選んだのは、自分なのだ。
自分でこの運命を選び取ったのだ。
「…だから、貴方と生きてゆく。
それが僕の幸せです」
少し背伸びをし、大紋の口唇にそっとキスをする。
…そして…
「…愛しています。
春馬さん…」
愛の言葉を、キスとともに囁くのだ。
大きな瞳を見開く暁の白く艶やかな頬をそっと撫でる。
「…お前が日本に…礼也のもとに帰りたいなら…僕は…」
「春馬さん!」
暁はきっぱりと首を振った。
「何を言っているの。
僕は帰らないよ。日本には。
僕は一生死ぬまで春馬さんと一緒にいる。
そう決めたんだから」
「…暁…」
暁は自分から大紋の手を握りしめた。
「兄さんからの手紙は泣くほど嬉しかった。
兄さんが僕を許してくれて、今も変わらずに僕を愛してくれていることを知ることができた。
だから、もう大丈夫。
僕はここで、春馬さんと生きてゆく。
だって、あの時、貴方の手を取ることを選んだのは僕なんだから」
…そう。
強制された訳じゃない。
流された訳じゃない。
この手を選んだのは、自分なのだ。
自分でこの運命を選び取ったのだ。
「…だから、貴方と生きてゆく。
それが僕の幸せです」
少し背伸びをし、大紋の口唇にそっとキスをする。
…そして…
「…愛しています。
春馬さん…」
愛の言葉を、キスとともに囁くのだ。