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誰も知らない君の顔
第4章 俺の中の悪魔
「風呂」
「・・・・・・」
口を一文字につぐみ、怪しい室内に入ろうとしない。
「ヤりに来たんだろ?」
「っ・・・」
「早く入れよ」
俯いたままの彼女に顔を寄せたが、今まで嗅いだ事のない匂いに眩暈がしそうになった。
香水?いや違う気がする・・・。体臭なんだろうか?独特な、何とも表現しづらい香り。
「それとも一緒に入る?」
「!」
「嫌なら早く入れ」
今にでも泣き出しそうな潤んだ瞳。
吸いこまれそうなその綺麗な瞳が一度閉じられ再度開くと、諦めたのか風呂場へと向かった。
「はぁ・・・!」
この怒りにも似た感情を制御出来ない。自分自身にも腹が立って仕方ない。
きっと事情がある。でも今の俺はそれを聞き出そうともせず・・・彼女を追い詰める事しか考えていない。
俺は最低だ・・・。
「・・・・・・」
口を一文字につぐみ、怪しい室内に入ろうとしない。
「ヤりに来たんだろ?」
「っ・・・」
「早く入れよ」
俯いたままの彼女に顔を寄せたが、今まで嗅いだ事のない匂いに眩暈がしそうになった。
香水?いや違う気がする・・・。体臭なんだろうか?独特な、何とも表現しづらい香り。
「それとも一緒に入る?」
「!」
「嫌なら早く入れ」
今にでも泣き出しそうな潤んだ瞳。
吸いこまれそうなその綺麗な瞳が一度閉じられ再度開くと、諦めたのか風呂場へと向かった。
「はぁ・・・!」
この怒りにも似た感情を制御出来ない。自分自身にも腹が立って仕方ない。
きっと事情がある。でも今の俺はそれを聞き出そうともせず・・・彼女を追い詰める事しか考えていない。
俺は最低だ・・・。