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誰も知らない君の顔
第4章 俺の中の悪魔
「ナニするか・・・分かってるよね?」

「・・・っ!」

俺は以前

『何気に性格悪い?たまに冷たい事平気で言うよね!』

『お前良い人そうに見えて、まれに悪魔的要素含んだ発言するよな』

付き合っていた彼女、親しい友人に言われた事がある。

自分でも分かってる。自分の心の奥底に潜む悪魔がほくそ笑んでいるのを・・・。

「ひ、平沢さんっ」

助手席でオロオロする彼女に見向きもせず車を走らせ、俺のオンボロ車は都心から離れた簡素なラブホテルの駐車場に滑り込んだ。

到着しても車から降りる気配のない彼女を無理に降ろし、蹴ったら外れそうなドアを開けては押し込んだ。
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