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誰も知らない君の顔
第5章 視姦
体を強張らせた結奈ちゃんは、薄いバスローブの状態でベッドに浅く腰を掛けている。

自分の行いに後悔し責めてるのだろうか・・・何度も一文字に結ばれた唇を噛む仕草を見せ、その度に自分の手をきつく握り返していた。

「さてと」

「っ!」

ちょっとした俺の動きにも過敏に反応し、見えない防御壁を張ってくる。
まあ今の俺にはあんまり無意味な壁なんだけど・・・。

「脱いで」

見上げるその表情が何とも言えない。
泣き出しそうな、助けてと叫んでるような、慈悲を乞うような・・・。でもそれですらそそられるのは何故だろう。

「脱がせてあげようか?」

「じ、自分でっ・・・自分で脱ぎます・・・」

薄暗い怪しい空間。きっと彼女の体温は恥ずかしさで急上昇してるんだろう。隣に座る俺にまでその鼓動が聞こえてきそうだ。
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